貯金もある私が医療保険に入るべき?25歳からの賢いお金の守り方
貯金もある私が医療保険に入るべき?25歳からの賢いお金の守り方
こんにちは!今日のテーマは、多くの20代後半女性、特に私と同じように「貯金も頑張っている!」という方が一度は考えるかもしれない、「医療保険って、結局入るべきなの?」という疑問に迫ります。
この記事を読んでいるあなたは、きっと私と同じような状況かもしれません。
- 25歳を過ぎて、周りでも将来の話が増えてきた
- 実家暮らしで、毎月コツコツ貯金ができている
- でも、保険のことってよく分からない…
- 「貯金があるから、わざわざ保険料を払わなくても大丈夫?」と思っている
- だけど、「もしも」の時に、せっかくの貯金を全部医療費で使うのは嫌だな…
そうなんです。「貯金があるから大丈夫」という安心感がある一方で、その大切な貯金を崩したくない、賢く増やしていきたい、という気持ちもありますよね。医療保険に毎月お金を払うことが、果たして「賢いお金の守り方」につながるのでしょうか?
この記事では、あなたのそんな疑問に寄り添いながら、25歳からのあなたにとって、医療保険が「賢いお金の守り方」の一つになり得る理由を、日本の公的な医療制度の基本から、具体的なお金の話、そして保険の選び方まで、分かりやすく徹底解説します。
30代、40代の方も、それぞれの年代での考え方に少し触れているので、ぜひ参考にしてみてください。
さあ、あなたにとって一番良い「お金の守り方」を見つけるために、一緒に考えていきましょう!
目次
1. 知っておきたい!日本の医療費と「貯金」に関わる基本ルール
私たちが「医療保険が必要かな?」と考える前に、まずは日本にはどんな医療制度があるのか、そしてそれが私たちの「貯金」とどう関係しているのかを知っておきましょう。これを知ることで、医療保険を「貯金を守るためのツール」として捉えることができるようになりますよ。
1.1. 私たちを守る味方:公的な健康保険・国民健康保険の仕組み
日本に住んでいる私たちは、全員が「健康保険」や「国民健康保険」といった公的な医療保険に加入しています。これは「国民皆保険制度」という、世界に誇れる素晴らしい仕組みのおかげです。
私たちは毎月、お給料や収入から保険料を納めていますが、その代わりに、病気やケガで病院にかかった時の医療費の自己負担は、原則3割で済みます。(年齢などによって負担割合は異なります。)
例えば、もしあなたが風邪で病院に行き、医療費が5,000円だったとしても、窓口で支払うのは1,500円で済む、ということです。残りの3,500円は、みんなが納めている保険料などで賄われているんです。この制度があるからこそ、私たちは安心して医療を受けることができるんですね。
1.2. 医療費の上限があるって本当?「高額療養費制度」が貯金計画にどう役立つ?
さらに、日本の医療制度には、私たちのお金を守ってくれるもう一つの強い味方「高額療養費制度」があります!
これは、同じ月(1日から月末まで)にかかった健康保険が適用される医療費の自己負担額が、年齢や所得に応じて定められた上限額を超えた場合、超えた分の金額が後から払い戻されるという制度です。(事前に手続きをすれば、窓口での支払いを上限額までで済ませる「限度額適用認定証」というものもあります。)
この制度があることで、「もしも」の時に医療費が何十万円、何百万円とかかったとしても、私たちの自己負担額にはストップがかかります。
具体的に、私たち20代~30代前半くらいの現役世代で、一般的な所得(例えば、月収26万円~50万円の場合)の場合、医療費の自己負担の上限額は約9万円弱(80,100円 + (医療費総額 - 267,000円) × 1%)です。ただし、過去1年間に3回以上この上限額に達した場合は、4回目から上限額が約4万4千円になります。
つまり、どんなに高額な治療を受けても、ひと月あたりの医療費の自己負担が青天井になることはない、ということです。
これを知ると、「なんだ、そんなに手厚く守られてるなら、やっぱり医療保険はいらないんじゃない?私の貯金で、この上限額くらいなら対応できるかも。」と思うかもしれませんね。
1.3. 貯金だけではカバーしきれない?民間の医療保険の役割とは
公的な医療保険と高額療養費制度のおかげで、私たちは医療費の大部分をカバーしてもらえます。では、なぜ多くの人が民間の医療保険に加入しているのでしょうか?
それは、公的な医療保険や高額療養費制度だけでは、全てのお金の問題が解決するわけではないからです。
民間の医療保険は、主に以下の「貯金」だけでは心細い部分を補う役割を担います。
- 高額療養費制度を使ってもかかる自己負担分: 上限額までとはいえ、ひと月に数万円~10万円程度の自己負担は発生します。
- 健康保険が適用されない費用: これが、意外と見落としがちで、まとまった金額になることがあります。具体例は後ほど詳しく説明しますね。
- 病気やケガで働けなくなった時の収入減: 会社員には傷病手当金がありますが、フリーランスや自営業の場合は収入がストップするリスクもあります。
- 精神的な安心感: 「もしも」の時に、お金の心配をせずに治療に専念できるという心のゆとり。
民間の医療保険は、これらの費用をカバーするための「入院給付金」「手術給付金」「一時金」などを提供することで、あなたの貯金を医療費の支払いから守る「盾」のような役割を果たしてくれるのです。
2. 「貯金があるから大丈夫!」って思ってない?医療費の意外な落とし穴と賢い備え
あなたは毎月コツコツ貯金ができていて素晴らしいです! その貯金で「もしも」の医療費にも対応できる、と考えているかもしれませんね。確かに、少額の医療費や、短期間の入院であれば、貯金で十分カバーできる可能性は高いです。
でも、ここで知っておきたいのが、「医療費の意外な落とし穴」です。
2.1. 貯金で医療費に備える、という考え方
「医療保険の保険料を毎月払うのはもったいない。その分を貯金しておけば、いざという時に使える!」これは、「医療保険はいらない派」の代表的な考え方です。そして、これは非常に合理的で、賢い選択肢の一つと言えます。
実際に、高額療養費制度を理解した上で、必要十分な貯蓄(例えば、生活費の3ヶ月~6ヶ月分に加えて、医療費として最低でも50万円~100万円程度など)ができているなら、無理に医療保険に加入しなくても良い、というファイナンシャルプランナーの方もいます。
2.2. 要注意!医療費の自己負担って、高額療養費制度を使っても月々いくらくらい?
先ほど、高額療養費制度の上限額は所得にもよりますが約9万円~10万円程度とお伝えしました。
これはあくまで「健康保険が適用される医療費」に対する自己負担の上限です。ひと月の医療費総額が100万円かかっても、自己負担は約10万円で済む、というのは事実です。
しかし、この10万円は「ひと月あたり」の金額です。もし入院が2ヶ月、3ヶ月と長引いた場合、毎月この上限額に近い金額が自己負担として発生する可能性があります。そうなると、1ヶ月で約10万円、2ヶ月で約20万円、3ヶ月で約30万円…と、まとまった金額が貯金から出ていくことになります。
また、同じ病気で入院と退院を繰り返したり、複数の病気を併発したりする場合、年間の医療費の合計はさらに大きくなる可能性もあります。
2.3. 知っておきたい!貯金から出すことになる「健康保険適用外」の費用
高額療養費制度があるから安心、と思いがちですが、実は健康保険が適用されない費用も意外と多いんです。これらは全て、あなたの「貯金」から支払うことになります。ここが、「貯金だけでは心細いかも…」と感じるポイントかもしれません。
- 差額ベッド代:個室を希望したら、いくらかかる?
入院する際、個室や少人数部屋を希望すると、「差額ベッド代」がかかります。これは健康保険の対象外で、全額自己負担です。厚生労働省の調査によると、平均的な差額ベッド代は1日あたり約8,000円弱ですが、個室となると1日1万円を超える病院も多くあります。もし1日1万円の差額ベッド代がかかる部屋に30日間入院したら、それだけで30万円の出費です! 希望しなくても、病院の状況によっては差額ベッド代がかかる部屋しか空いていない、というケースもあり得ます。
- 食事代:入院中のご飯にも自己負担がある?
入院中の食事代も、一部自己負担が必要です。健康保険法によって定められており、1食あたり460円(一部減額制度あり)です。1日3食だと1,380円。これが30日間の入院となると、約4万1千円になります。これも高額療養費制度の対象外です。
- 先進医療の技術料:高額な治療を受けたらどうなる?
最新の医療技術である「先進医療」の中には、効果が期待される一方で、まだ研究段階であったり一般化していなかったりするため、公的な健康保険が適用されない治療法があります。このうち、技術料が全額自己負担となり、診察料や検査料など保険適用となる部分と合わせて支払う必要があります。この技術料が、治療によっては数十万円、数百万円と高額になるケースもあります。例えば、がんの「陽子線治療」や「重粒子線治療」などは、技術料だけで200万円~300万円以上かかることがあります。もしあなたの貯金が300万円だとすると、こうした治療が必要になっただけで、貯金が一気に半分以下になってしまう可能性もあるわけです。
- その他:交通費や日用品なども積もり積もる
入院中のパジャマ、タオル、洗面用具、テレビカード、インターネット利用料なども自己負担です。また、家族がお見舞いに来てくれる場合の交通費などもかかります。もしあなたの実家から病院までが遠い場合、家族の交通費も大きな負担になる可能性があります。これらは一つ一つは小さな金額でも、入院が長引けば数万円、十数万円になることもあります。
これらの健康保険適用外の費用は、高額療養費制度の対象にはなりません。つまり、医療費の自己負担上限額とは別に、あなたの貯金から支払う必要があるのです。「貯金があるから大丈夫!」と思っていても、これらの費用を合計すると、想定以上の大きな出費になる可能性があることを知っておきましょう。
2.4. もし病気で働けなくなったら?収入減が貯金計画に与える影響
もし病気やケガで長期入院することになった場合、一時的に会社を休まなければならず、給料が減ってしまう可能性があります。会社員の場合、「傷病手当金」という制度で、最長1年6ヶ月間、健康保険から給与の約3分の2が支払われます。(これもありがたい制度ですよね!)
ただし、傷病手当金は給与の満額ではありませんし、会社の規定によっては、休職中の給与が減額されたりストップしたりすることもあります。もし、あなたがフリーランスや自営業の場合、病気になると収入が完全にストップしてしまう可能性もあります。
収入が減った状態で、医療費の自己負担や健康保険適用外の費用を貯金から捻出するのは、経済的に大きな負担となります。「せっかく頑張って貯めた貯金が、みるみる減っていく…」というのは、想像するだけで不安になりますよね。医療保険の中には、入院日数に応じて保険金が支払われることで、この収入減を補填する役割も果たせるものがあります。
2.5. せっかくの貯金を取り崩す「心理的な負担」も考えてみて
あなたは、将来の一人暮らし、結婚、旅行、学びたいこと…など、何か目標があって貯金を頑張っているはずです。
もし、病気やケガで、その大切な目標のために貯めていたお金を医療費で使わなければならなくなったら、経済的な負担だけでなく、心理的なショックも大きいのではないでしょうか。「何のために貯金してきたんだろう…」と、がっかりしてしまうかもしれません。
医療保険は、こうした「貯金が目減りするリスク」や「貯金を取り崩すことへの心理的な負担」を軽減し、あなたが本来貯めているお金を、その目的のために使えるように守ってくれる役割も担っているのです。「もしも」の時にも、貯金はそのままに、保険金で治療費を賄える、というのは大きな安心感につながります。
3. 25歳からの私に必要な医療保険の考え方:賢く「貯金」を守るために
さて、ここからは、私と同じように20代後半、実家暮らしで貯金も頑張っているあなたにフォーカスして、医療保険について深掘りしてみましょう。あなたの「貯金」をどう守っていくか、という視点で考えていきます。
3.1. 25歳ってどんな時期?体とお金、将来のこと
25歳は、社会人経験を積んで仕事にも慣れてきて、収入も少しずつ安定し、自分のお金の使い道を考える余裕が出てくる頃かもしれません。実家暮らしなら、家賃や生活費があまりかからない分、貯金も比較的しやすい状況ですよね。
体の面では、まだ大きな不調を感じることは少ないかもしれませんが、生活習慣や食生活によっては、少しずつ体に負担がかかっている可能性も。また、将来の結婚や出産など、女性としての体の変化も意識し始める頃ではないでしょうか。
将来について考え始めた時に、「このまま貯金していくだけで大丈夫かな?」「何かあった時に、お金で困らないように備えておいた方がいいのかな?」と、漠然とした不安を感じる方もいるかもしれません。
3.2. 20代後半女性の医療リスク:他人事じゃないかも?
「20代は病気しない」と思いがちですが、完全にゼロではありません。特に女性の場合、20代後半から以下のような病気が見つかることがあります。
- 子宮筋腫、卵巣のう腫、子宮内膜症などの婦人科系の病気:生理痛がひどい、不正出血があるなどの症状から見つかることもあります。場合によっては手術や入院が必要になります。
- 突発的な病気:盲腸(急性虫垂炎)や扁桃炎、肺炎などで急に入院が必要になることもあります。
- ケガ:スポーツやレジャー中のケガ、交通事故など、日常生活の中で予期せず起こりうるリスクです。
入院日数の平均は、全体では約30日と言われていますが、20代の場合はもう少し短く、10日~2週間程度の入院が多い傾向にあります。しかし、病気の種類によってはもっと長期になることもあります。
3.3. 「これ、私のことだ!」親がかけてくれた終身保険って、医療費の備えになるの?
「そういえば、お母さんが私のために『終身保険』をかけてくれてるって言ってたな…これがあれば医療費も大丈夫なのかな?」と、あなたも思ったかもしれませんね。実家暮らしだと、親御さんが保険を管理してくれているケースも多いですよね。
親御さんがかけてくれた「終身保険」は、あなたが亡くなった時に、契約時に決められた死亡保険金がご家族に支払われる保険です。これは主に、残されたご家族の生活を守るための保障です。
もし、この終身保険に**「医療特約」**というオプションが付いている場合、病気やケガで入院・手術をした時にも保険金を受け取ることができます。ただし、終身保険の医療特約は、医療保険単体で加入する場合と比べて、保障内容がシンプルであったり、保障額が少なかったりすることがあります。例えば、「入院日額が少ない」「手術の種類によっては支払われない」「通院保障がない」といったケースです。
**「お金の守り方」**という視点で見ると、終身保険は「あなたが亡くなった後に家族が経済的に困らないようにする」ためのお金、医療保険は「あなたが病気やケガで医療費がかかったり、働けなくなったりした時に、**あなたの貯金や生活を医療費から守る**」ためのお金、と役割が異なります。
一度、親御さんが加入してくれている保険証券を見て、「医療保障がどのくらい付いているのかな?」「入院日額はいくらかな?」「女性特有の病気も保障されるかな?」と確認してみるのが、あなたにとっての第一歩になるでしょう。もし医療保障が手薄だと感じたり、自分自身の判断で医療保障をカスタマイズしたいと思ったりするなら、別途医療保険を検討する意味が出てきます。
3.4. 将来の一人暮らし、結婚、出産… ライフイベントと「お金の守り方」としての医療保険
あなたはまだ実家暮らしでも、もしかしたら数年後には一人暮らしを始めるかもしれません。結婚して、家族が増えることもあるでしょう。女性なら、出産という大きなライフイベントも待っているかもしれません。
これらのライフイベントを迎えると、あなたの「お金」の状況は大きく変わります。
- 一人暮らし:家賃や光熱費、食費など、自分で賄う生活費が大幅に増えます。その状況で、もし病気やケガでまとまった医療費が必要になったら、貯金が少ないと大変です。「貯金が減る=生活が苦しくなる」に直結しやすくなります。
- 結婚・出産:家族が増えると、もし自分が病気やケガをした時の経済的な影響は、あなた一人だけでなくパートナーや子どもにも及びます。「自分が働けなくなったら、家族が困るのでは?」という責任感から、保障の必要性を感じる方が多いです。また、妊娠や出産には、正常分娩であれば健康保険が適用されず自己負担となる費用(入院費、分娩費など)がかかります。
「健康な25歳」という今、医療保険を検討することは、これらの将来のライフイベントを、病気やケガによる予期せぬ出費で邪魔されることなく、経済的な不安を減らして迎えるための**賢いお金の準備**と言えます。特に、女性特有の病気リスクや、出産前後の体の変化などを考慮すると、医療保険で備えておくことの安心感は大きいでしょう。
なぜなら、一度病気をしてしまうと、将来保険に加入しにくくなったり、特定の病気や部位が保障対象外になったり、保険料が割高になったりする可能性があるからです。今の健康な状態を「保険に入れる」というチャンスと捉えることも重要です。
3.5. 「周りの友達も考え始めてるみたい!」同世代のリアルな声に耳を傾けて
私の周りでも、「医療保険どうしてる?」「そろそろ考えた方がいいのかな?」といった会話が増えてきました。みんな、あなたと同じように、将来のことやお金のことを少しずつ真剣に考え始めているんですね。
SNSや友達との会話で、同世代の子がどんな保障内容に興味があるか、どんな保険を選んでいるかといったリアルな情報を知ることも、あなたが医療保険を考える上で参考になるはずです。「みんなも考え始めてるなら、私もちょっと調べてみようかな」と、情報収集のきっかけにしてみてください。
3.6. 25歳で加入するメリット:将来の保険料負担を抑える、これぞ賢いお金の使い方!
繰り返しますが、20代の健康なうちから医療保険を検討することには、**将来のお金を賢く守るための、見逃せないメリット**があります。
- 保険料が安い:病気のリスクが低い分、他の年代に比べて月々の保険料がかなり安く設定されています。これは、保険会社のリスク計算に基づいているため、紛れもない事実です。
- 健康上の理由で断られる心配が少ない:今健康であれば、基本的にどんな医療保険でも加入できる可能性が高いです。
特に、一生涯保障が続く終身型医療保険の場合、25歳で加入した時の安い保険料が、60歳になっても、70歳になっても、80歳になっても**ずっと変わらない**んです!
もし、加入を後回しにして30代、40代になってから同じ保障内容の保険を検討した場合、保険料は今より確実に高くなります。また、その間に何か病気をしてしまうと、保険に入りたかったのに健康上の理由で加入できなかったり、特定の病気や部位が保障対象外になったりするリスクもあります。
25歳で医療保険に加入することは、毎月の保険料という支出は発生しますが、これは**将来の「もしも」の時の高額な医療費や、将来保険料が値上がりするリスクから、あなたのお金を長期的に守るための「賢い投資」**と考えることができます。将来の保険料負担を抑えるという点では、まさに**25歳からの賢いお金の使い方**と言えるでしょう。
4. 年代が上がると、医療保険の考え方も変わる?(30代・40代の視点)
この記事のメインは25歳のあなたですが、これから迎える30代、40代では、医療保険についてどんな風に考える人が多いのか、簡単に触れておきましょう。これは、あなたの将来設計にも役立つはずです。
4.1. 30代:家族を守る責任と、お金の備え
30代は、結婚・出産・子育て・住宅購入など、人生の大きなライフイベントが重なりやすい年代です。自分自身だけでなく、守るべき家族が増えるため、「自分が病気やケガで働けなくなったら、家族の生活はどうなるんだろう…」という責任感から、医療保険を含めた保障全体を真剣に見直す方が多くなります。収入は上がる傾向にありますが、教育費や住宅ローンなど、支出も増えるため、貯蓄だけでは不安を感じ、医療保険でリスクに備えようと考えます。
4.2. 40代:高まるリスクと保険料。賢い見直しのタイミング
40代になると、統計的にも病気のリスクがさらに高まります。がんや心疾患、脳血管疾患といった大きな病気を意識し始める年代です。この年代で新たに医療保険に加入する場合、20代や30代に比べて保険料はかなり高くなりますし、健康状態によっては加入が難しくなることもあります。そのため、これまでの保障内容で十分か見直したり、将来のリスクに備えて保障を手厚くしたりと、賢く選択し直す方が多いです。将来のライフプランと合わせて、保険の見直しを行うのに適したタイミングと言えます。
5. 25歳からの「賢いお金の守り方」としての医療保険選び
「よし、25歳の今のうちに医療保険を検討してみようかな!」そう思ったあなたへ。ここでは、具体的な医療保険の種類と、あなたが「賢く」お金を守るために知っておきたい選び方のポイントをご紹介します。
5.1. 一生涯安心を買う「終身型」と、まずは試してみる「定期型」:あなたの貯金計画に合うのはどっち?
医療保険には、大きく分けて「終身型」と「定期型」があります。あなたの「貯金」と「将来の安心」に合うのはどちらでしょうか?
- 終身型医療保険:
- 特徴:加入時の保険料が一生涯変わらず、保障も一生涯続きます。
- 賢いお金の守り方ポイント:25歳の安い保険料を固定し、将来の保険料値上がりリスクからお金を守れます。将来の病気リスクが高まっても保険料が上がらない安心感は、長期的な貯金計画にも好影響を与えます。
- こんなあなたにおすすめ:将来にわたって保険料の変動を気にせず、一生涯の安心を今のうちに確保したい堅実なあなた。特に、結婚や出産後も保障内容や保険料を変えたくないと考えるなら有力な選択肢です。
- 定期型医療保険:
- 特徴:10年、20年、あるいは〇歳まで、といったように、一定期間だけ保障される医療保険です。
- 賢いお金の守り方ポイント:終身型より加入時の保険料が割安な傾向があり、まずは少ない負担で一定期間だけ備えたい場合に検討しやすいです。月々の支出を抑えたい、という場合に一時的な選択肢として考えられます。
- こんなあなたにおすすめ:将来的にライフスタイルが大きく変わる予定があり、その都度保険を見直したいと考えている方。ただし、更新時に保険料が上がることは覚悟しておく必要があります。長期で加入し続けると、終身型よりも保険料の総額が高くなる可能性が高いです。
25歳で加入するなら、月々の保険料が固定される「終身型」は、長期的な視点で見ると「将来の保険料負担」というお金のリスクを回避できる、非常に賢い選択肢と言えるでしょう。
5.2. 25歳ならこれくらい!無理なく続けられる医療保険料の目安
「終身型が良いのは分かったけど、やっぱり保険料が心配…貯金も続けたいし。」心配ですよね。ご安心ください。25歳は、医療保険の保険料が最も安い年代です。
保障内容にもよりますが、例えば入院給付金が1日5,000円の終身型医療保険(特約なし)であれば、月々**1,000円台後半から2,000円台前半**が目安になることが多いです。(保険会社や保障内容によって異なります。)
もし入院給付金1日1万円を希望したり、女性疾病特約などをつけても、月々2,000円台後半から3,000円台くらいで加入できる可能性があります。
あなたの毎月の手取り収入や貯金に回せる金額を考えて、「これなら無理なく、貯金も続けながら払っていけるな」という金額で検討することが大切です。「賢いお金の守り方」は、あなたの家計に無理のない範囲で実践することが一番です。
5.3. 「貯金を守る」視点で考えたい保障内容:入院日額、一時金、女性疾病特約など
「賢くお金を守る」という視点で、医療保険の保障内容をどう選べば良いか考えてみましょう。
- 入院給付金(日額): 入院1日あたりに受け取れる金額です。公的医療保険でカバーされない食事代や、差額ベッド代の一部、入院中の雑費などを、あなたの貯金からではなく保険金で賄うための金額と考えましょう。1日5,000円~1万円程度が一般的です。もし、貯金にあまり余裕がない、または貯金を崩したくないという気持ちが強いなら、日額1万円で手厚く備えることも検討できます。
- 入院一時金: 入院した時に、入院日数に関わらずまとまった金額(例: 5万円、10万円)が支払われる保障です。これは、入院初期にかかる様々な費用(パジャマや日用品の購入、家族の交通費、さらには一時的な収入減の補填など)を、あなたの貯金を使わずにこの一時金で賄うことができるため、特に貯金を守りたいあなたにおすすめの保障です。
- 手術給付金: 手術を受けた時に受け取れる一時金です。手術の種類によって、入院給付金日額の10倍、20倍といった金額が支払われます。手術が必要になった場合に、手術費用からあなたの貯金を守る役割を果たします。
- 女性疾病特約: 女性特有の病気(子宮筋腫、卵巣のう腫、乳がんなど)で入院・手術した場合に、通常の入院給付金に上乗せして保険金が支払われる特約です。20代後半からリスクが少しずつ出てくる女性特有の病気に対して、手厚く備えることで、その治療にかかる費用からあなたの貯金を守ることにつながります。月々の保険料は少し上がりますが、もしもの時に安心したい、という気持ちが強いなら検討する価値は十分にあります。
- 先進医療特約: 高額な先進医療を受けた時の技術料を保障してくれる特約です。保険料は月々数百円程度と安く、万が一の時の高額な費用(数百万円レベル)からあなたの貯金が一気に減るリスクを回避することができるため、多くの人がつけている保障です。
- 通院特約: 入院後の通院に対して保険金が支払われる特約です。退院後もリハビリや定期検査などで通院が必要な場合に、通院にかかる費用からあなたの貯金を守ることができます。
5.4. 私にとって「本当に必要」な保障を見つけるポイント
色々な保障があって迷ってしまいますが、「私にとって本当に必要な保障はどれかな?」「賢いお金の守り方として、どこまで備えるべき?」と考えるためのポイントは以下の3つです。
- 「もしも」の時に、あなたの貯金でどこまで対応できるか?
高額療養費制度を使ってもかかる自己負担や、健康保険適用外の費用(差額ベッド代、食事代、雑費など)を、あなたの今の貯金から無理なく出せる範囲はどこまでかを具体的に考えてみましょう。そして、その「無理なく出せる範囲」を超える部分を、保険でカバーすることを検討しましょう。「この金額以上の出費は、貯金から出したくない!」というラインを決めるのがおすすめです。
- どんなリスクが特に気になるか?
ご自身の健康状態や、家系の病歴、女性特有の病気のリスクなどを踏まえて、特に手厚く備えたいリスクがあるかを考えましょう。気になるリスクに対してピンポイントで手厚い保障(例:女性疾病特約、特定疾病特約など)をつけることも、「賢い備え」と言えます。
- 月々無理なく払える保険料はいくらか?
いくら良い保障内容でも、保険料が高すぎて毎月の貯金や生活費を圧迫するようでは意味がありません。あなたの収入や支出、毎月貯金に回したい金額を考慮して、無理なく払い続けられる金額を最初に決めましょう。その予算内で、必要な保障を最大限に確保できる保険を選ぶのが、「賢いお金の使い方」です。
6. まとめ:賢くお金を守るために、今私ができること
「医療保険いる?いらない?」という疑問に対して、明確な「はい」または「いいえ」の答えはありません。なぜなら、医療保険が必要かどうかは、あなたの今の状況や将来設計、そしてあなたが「貯金」をどう守りたいか、という考え方によって違うからです。
特に20代後半のあなたのように、実家暮らしで貯金もできている場合、「貯金で備える」という選択肢も十分に考えられます。しかし、同時に、高額療養費制度だけではカバーできない費用や、長期入院による収入減、そして何より「せっかくの貯金を取り崩したくない」という気持ちも大切にしたいですよね。
もしあなたが、
- 頑張って貯めたお金を、病気やケガの医療費でなく、将来の夢のために使いたい
- 予測できない大きな医療費や、長期の治療による経済的負担から、あなたの家計や貯金をしっかり守りたい
- 将来、一人暮らしや家族を持った時に、お金の心配をせずに安心して暮らしたい
- 健康で保険料が安い今のうちに、将来の保険料負担も考えて賢く備えたい
そう思うなら、医療保険はあなたの**「貯金」を「もしも」から守るための、非常に有効で、そして賢いお金の守り方の一つ**になり得ます。
あなたがご自身にとって一番良い「お金の守り方」を見つけるために、ぜひ以下の3つのステップを試してみてください。
ステップ①:まずは「見える化」から!今の保障とお金の状況を確認しよう
まずは、あなたが今どんな保障を、そしてどれくらいのお金を持っているかを確認しましょう。
- あなたが加入している公的な医療保険(健康保険証)を確認する。
- もし、親御さんがあなたの名義で保険をかけてくれているなら、どんな保険(終身保険など)か、医療保障はどのくらい付いているかを確認してみましょう。(保険証券を見てみるか、親御さんに聞いてみるのが一番確実です!)
- 今のあなたの貯金額や、毎月無理なく貯金に回せる金額を再確認しましょう。
ステップ②:あなたのリスクと「もしも」の費用を具体的にイメージしよう
次に、「もしも」の時に、どのくらいの費用がかかりそうか、具体的にイメージしてみましょう。
- ご自身の健康状態や、家系の病歴、女性特有の病気のリスクなどを踏まえて、どんな病気やケガのリスクが考えられるか、考えてみる。
- もし、病気やケガで入院・手術が必要になった場合、公的な制度を使ってもかかる「自己負担額」や「健康保険適用外の費用」が、具体的にいくらくらいになりそうかシミュレーションしてみましょう。(この記事のシミュレーションや、他の情報も参考にしてみてください。)
- その「もしも」の費用を、あなたの貯金から出した場合、将来の目標(一人暮らし資金、結婚資金など)にどう影響するか、考えてみましょう。
ステップ③:無理のない範囲で、あなたにとって一番良い「お金の守り方」を検討しよう
ステップ②でイメージしたリスクと費用、そしてステップ①で確認したあなたの貯蓄状況を踏まえて、あなたにとって一番良い「お金の守り方」を検討しましょう。
- 「貯金だけで備える」「医療保険で備える」「貯金と保険を組み合わせて備える」といった選択肢を比較検討してみましょう。
- もし医療保険で備えるなら、月々無理なく払い続けられる保険料はいくらか、そしてその予算でどんな保障が得られるかを確認しましょう。「毎月これくらいなら、貯金も続けながら払っていける!」というラインを見つけることが大切です。
- いくつかの保険会社の商品(特に25歳向けの終身型医療保険など)を比較検討してみましょう。インターネットの保険比較サイトを利用したり、複数の会社のパンフレットを取り寄せたりしてみましょう。
焦って今すぐ決めなくても大丈夫です。大切なのは、まずは「知る」ことから始めて、あなたの今の状況と将来の希望に合った、あなたにとって一番良い「お金の守り方」を見つけることです。25歳のあなただからこそ、賢く、そして無理なく始められる選択肢がたくさんありますよ。
7. あなたにぴったりの医療保険を見つけるには?
「自分で調べるのはやっぱり難しそう…」「色々な保険がありすぎて、どれが良いのか分からない」と感じたら、保険のプロに相談してみるのも賢い方法です。
無料の保険相談サービスでは、あなたのライフプランや貯金計画、健康状態などを丁寧にヒアリングした上で、複数の保険会社の商品の中から、あなたにぴったりの医療保険を提案してもらえます。無理な勧誘はなく、疑問点を気軽に質問できるので安心です。
信頼できる無料相談サービスはたくさんありますので、ぜひ活用して、あなたの賢いお金の守り方を実現してくださいね。
ご注意
この記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の保険商品への加入を推奨するものではありません。保険契約は、ご自身の判断と責任において行うようにしてください。保険商品の詳細や正確な情報は、必ず各保険会社の公式情報をご確認ください。また、保険に関する税金や公的制度については、将来的に変更される可能性があります。